くますけ通信93号

くますけ通信   第93号
    温泉旅行
   桜満開の母の誕生日に、母と私と娘、女三人で高山へ出発しました。ホテルは バリアフリーで障害者用の部屋を予約し、ベッドもギャッジベットであることを確認しました。
   車に、人が三人、車いすに、ポータブルトイレ、着替えの荷物カバンを積んで、小さな軽自動車はいっぱいです。出発してすぐ、母が「ひざ掛けがない」と言い、引き返しました。いつものひざ掛けが見つからず、私と娘はそれぞれ代わりになるひざ掛けを持って飛び出しました。桜を見ながらのドライブで、みんなテンションが上がっています。道の駅でトイレ休憩をとりました。二回目のトイレ休憩の後、今度は「手袋が片方ない」と母が言い、道の駅まで戻ることになりました。結果、片方の手袋は車の中で見つかったのですが、道の駅の駐車場には、母のマフラーが落ちていました。誰も気付いていなかったので、「まあ戻ってもいいか」ということになりました。
   ホテルに入ると、フロントで、母は誕生日祝いに 大きな赤いさるぼぼを頂きました。自宅での入浴が難しくなった母が、大浴場に入れるなんて夢のようです。お風呂好きの母はずっと笑顔です。車いすの機械を外してもらい、私と娘で、中央の泡の出るところまで運ぶと、母は緊張した顔をしていましたが、後で「あれは気持ち良かった」と言いました。
   母本人が満足だったので、旅行チャレンジは80点というところでしょうか。一緒に付き添ってくれた娘には感謝。母は又行きたいと希望を持ったようです。

くますけ通信92号

くますけ通信   第92号
    功労賞
  梅、桃が咲くようになると春が来ているのを感じますね。2月のある日、美濃加茂市の教育委員会から、薬局に 突然訪問者がありました。教育委員会の関係と言えば、学校薬剤師の仕事なので、何かと思っていると、長年、学校薬剤師として、担当校の役目を務めてきたので、市長より功労賞の賞状がもらえるとの話でした。
  学校薬剤師は、学校の環境衛生の管理や、学校保健会の出席、指導など、 ほぼボランティアの仕事で、今や、受け持ってくれる薬剤師がいなくなりつつある役割です。息子や母は「もらっておいた方がいい」というので表彰式に出ることにしました。これも老いた母への親孝行になると思ったからです。
  私のところへ連れてきて6か月がたった母は、2月になって、体力の階段が1段ガクンと落ちました。両手に力が入らない、足が上がらないなど、できないことが多くなりました。箸を落としてしまう、茶わんが持てないと食事に時間がかかるようになり、生活に工夫と知恵が必要になりはじめました。
  二人で少し落ち込んでいたところ、息子が「おばあちゃんと行ったところの地図を作ったらいい」と言うので、そういえばどこにも連れて行っていないことに気づきました。母の状態も、今が外出できるギリギリかもしれないので 車椅子で行ける温泉を探しています。楽しみでもあり。不安でもありますが、次は母の介護の功労賞をもらうつもりでチャレンジしていきます。

くますけ通信91号

くますけ通信   第91号
    同窓会
  寒中お見舞い申し上げます。今年の冬は、雪に悩まされる寒い年ですね。
  私は正月3日に、20年ぶりくらいに、高校時代の同窓会に出席しました。
  受付で、名前を胸につけるよう言われました。女性は旧姓と現在の名前を両方書きました。名札がなければ、誰だかわからないおじさんおばさんばかり。時間がたつごとに、昔の面影を思い出しました。恩師も3人お呼びしてありました。高校時代は大人と子供だった差も この年齢になると大差なく、男子の髪の薄さも貫禄も先生に負けていない人ばかり。女性は変わっていないなあと思うとともに出席率もよかったかも。料理もおいしかったのですが、何を食べたか記憶に残らないところを見ると、やはり ごちそうはおしゃべりだったようです。
  一次会だけで帰ったのですが、帰りの電車を乗り過ごしました。「可児川」から名鉄で名古屋に向かったのですが、帰りは「今渡」のアナウンスで飛び降りました。どうやって一駅戻ろうかと考えながら歩き始めて、駅を振り返ると反対のホームに人が多く立っています。駅まで急ぎ戻ると3分で電車が来るところでした。「助かった」と思い、次は慎重に駅に降りました。
  ある男子の話が頭に残りました。「「周りを見て。会場が暗いでしょ」と言われ、私は初めて会場全部を見まわし、黒やグレーの服ばかりで、会場に色がないことに気づきました。10年後の同窓会に出る時にも、枯れて色あせたと思われないような自分でありたいと思って帰った同窓会でした。

くますけ通信89号

くますけ通信   第89号
    講師体験
   菊花のころ、朝晩の寒さが ストーブを必要とするようになりましたね。 K高校で 薬物乱用の防止講座の講師の依頼を受けました。全生徒900名近い中で話すことは、初めてなので、断ろうかと迷いましたが、新しい体験の機会を楽しむことにしました。
    K高校の先生と保護司の先生が、私の店まで、打ち合わせに来て下さることになりました。原稿を作ろうと思っている矢先に、パソコンが壊れて、打ち合わせの日には、下書きの原稿しか間に合わなくなりました。Windows10の自動更新は要注意ですよ。パソコンは電気店に修理に出しましたが、初期設定まで戻ってしまい、不自由になりました。
   薬物乱用という堅苦しいテーマを、生徒たちに、どう興味を持たせようかと、年齢の近い息子に相談しました。原稿をパソコンで送り、ダメだしメールが戻ってきました。でも、第三者に読んでもらうことで、話の流れの伝わりやすさとかが確認できて、とても助かりました。
   他人に、気持ちや考えが伝わらないのは、伝わらないのが普通と思った方がよいそうです。ぴったりの言葉というのは無くて、私たちは 一番近い言葉を探して表現しているので、受けとり方が人によって異なるからです。他人に分かってもらえないと 落ち込むのはやめましょう。私の講座本番に、生徒のどんな反応がでるか、今からとても楽しみです。まず、自分の頭が真っ白にならないよう、落ち着いて話せるようにがんばります。

くますけ通信90号

くますけ通信   第90号
    冬至
   寒くなりましたね。今年の冬至は12/21(水)と知っていましたか?
「冬至には、かぼちゃを食べると風邪をひかない」と言われていますが、かぼちゃはビタミンAなど、体の調子を整える栄養素が豊富に含まれており、しかも、夏野菜なのに長期保存ができるからです。
   そして、私も初めて知ったのですが、「冬至の七種(ななくさ)」の一つにかぼちゃ、別名「なんきん」が入っているのです。他に、れんこん、にんじん、ぎんなん、きんかん、うんどん(うどん)、かんてん、といった「ん」の付く食べ物は「運盛り」という「運」を呼び込む縁起の良いものとされてきました。「ん」が2つついていることで「運」も2倍、しかも太陽が力を増していく境の日の冬至を「運の上向く日」と考え、幸運を呼び込もうとしてきたそうです。
   実は私、来年は年女の厄年で、一般に 厄年は悪いことが起きると考えられてきましたが、私は後半の人生を考えていく年として「運の上向く年」にしようと思っています。母の介護も、母は 私を守るために私のところに来てくれたと思っています。
   「人間万事塞翁が馬」、起きるできごとは、全てつながっていくのです。今悪いと思えることも必ず良いことにつながります。今日ある小さな幸せに目を向けていけば、明日は来ます。新しい年が、みなさまに必ず幸せな年であると願っています。毎日笑って生きましょう。